使い方(LTC3111 ピン機能の説明)
注:ピンは16ピンのICを表しています。
COMP(ピン1):エラーアンプの出力。このピンからFBに接続されたR-Cネットワークにより、電圧コンバータの
ループ補償が設定されます。コンポーネントの選択の詳細については、アプリケーション情報を参照してください。 →このピンとFBピンの周辺のRC抵抗を使って、位相補償を行う。 その方法については、アプリケーション情報を見る事。
FB:帰還電圧の入力。Vout抵抗分割器のタップをこのピンに接続します。出力電圧は、次の式に従って、2.5V~15Vの範囲で調整出来ます。
Vout = 0.8×(1+R1/R2)
ここでは、R1は、VoutとFBの間の抵抗、R2はFBとGNDの間の抵抗です。
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例: Vout = 0.8×(1M/191k) = 4.99V
SNSGND(ピン3) :このピンはGNDに接続する必要が有ります。
RUN(ピン4) :デバイスのイネーブルとディスエーブル及び、個別の入力低電圧ロックアウト(UVLO)閾値の設定を行います。 デバイスのイネーブルとディスエーブルを行うことが出来ます。また、入力電源に接続された抵抗電圧分割器によって、このピンの電圧を設定すると、次の式によって求められる高度なオン/オフ(UVLO)閾値が得られます。
RUNピンの電圧が公称1.2Vを超えると、デバイスはイネーブルされます。デバイスがイネーブルされた後、UVLO閾値は約120mVの内部ヒステリシスを備えているため、RUNピンの電圧が公称1.08Vを下回ると、デバイスはオフになります。デバイスを継続的ンにイネーブルにするために、RUNを絶対最大定格までの入力電圧に直接接続する事が出来ます。このピンを未接続のままにしないでください。
→要約すると
このピンを使用して、デバイスのオン/オフが出来ます。
1.2V以上が入力されたらオンし、その後1.08V以下が入力されたら、デバイスの出力がオフになります。(完全にこのデバイスをオフにするためには0.3V未満にする必要があります)
このピンには、絶対最大定格(0.3~15V)までであれば、入力電圧を接続できます。このピンを未接続にすると壊れるかもしれないです。
Vin(ピン5):入力電源電圧。このピンは少なくとも10uFの低ESR、低ESLのセラミックコンデンサを使って、グランドプレーンにバイパスします。このコンデンサは出来るだけピンの近くに配置し、グランドプレーンへのリターン経路を出来るだけ短くします。
SW1(ピン6):外部インダクタと内部スイッチA及びBがここに接続されます。
BST1(ピン7):Aスイッチ・ドライバの昇圧されたフロートドライバ電源。このピンとSW1の間に0.1uFのコンデンサを接続します。
BST2(ピン10):Dスイッチ・ドライバの昇圧されたフロート・ドライバ電源。このピンとSW1の間に0.1uFのコンデンサを接続します。
SW2(ピン11):外部インダクタと内部スイッチC及びDがここに接続されます。
Vout(ピン12):安定化出力電圧。このピンは、低ESRのセラミックコンデンサに接続します。コンデンサは出来る限り、ピンの近くに配置し、グランドプレーンへのリターンを短くします。
NC(ピン13):接続されていません。このピンはGNDに接続する必要が有ります。
Vcc(ピン14):安定化されたVcc電源の外部コンデンサに接続。この電源は内部回路とスイッチドラバを動作させるのに使用されます。Vccは標準で最大4.2VまでVinをトラッキング(追従)しますが、Vinが4.2Vを超えると、この電圧に留まります。
このピンとGNDの間に1uFのセラミックコンデンサを接続します。このピンは最大5.5Vの外部電源に接続する事が出来ます。
→ 要約すると
何も接続しない場合は、4.2Vになります。
外部電源を使用すると効率が上昇し、インダクタがゼロ電流を通過する時に生じる軽負荷PWMモードの出力電圧リップルを改善できます。
外部電源には入力電圧Vinと、出力電圧Voutも使用できます。 最大5.5V以下まで入力できます。
PWM/SYNC(ピン15):Burst Modeの制御及び同期入力。負荷電流に関係なく、0.5V未満のDCっ電圧では、Burst Mode動作、1.5Vを超えると800kHzの固定周波数モードが指定されます。600kHzと1.5MHzの間のデジタル・パルス列をこのピンに与えると、内部発振を無効にして、動作周波数を設定します。パルス列の最小H時間と最小L時間は100nsを超えるようにします。(note6)。LTC3111はBurst Modeっ動作で動作するとき、電力能力を下げていることに注意してください。このピンを未接続のままにしないでください。
→要約すると
ピンの電圧が
0.5V未満のDC電圧の時:Burst Mode動作 (出力できる電流が小さい)
1.5V以上のDC電圧の時:800kHzの固定周波数モード
600Kz~1.5MHzの間のデジタルパルス:内部発振を無効にして、入力された周波数に設定。
PGND(ピン8,9露出パッドのピン17) :電源GND。露出パッドはPCBに半田付けし、出来るだけ短く、最小のインピーダンスの接続を介して、電気的にGNDに接続する。